「a few」と「few」 はどちらも「少しの」という意味を持つ数量詞ですが、ニュアンスが異なります。TOEICや日常英会話でも頻出のポイントなので、しっかり理解しておきましょう。以下に、違いを詳しく解説します。
1. 「a few」と「few」の基本的な違い
表現 | 意味 | ニュアンス |
---|---|---|
a few | 少しの、いくつかの(数がある) | 肯定的なニュアンス:「少しはある」 |
few | ほとんどない(数が少ない) | 否定的なニュアンス:「ほとんどない」 |
(1) a few
- 意味: 「少しの」「いくつかの」という意味で、肯定的なニュアンスを持ちます。
- 使い方: 可算名詞の複数形と一緒に使います。
- ニュアンス: 「少しはあるから十分だ」といったポジティブな印象を与えます。
例文
- I have a few friends in this city.
(この街に少し友達がいます。)
→ 少しは友達がいるので、十分だというニュアンス。 - She bought a few books to read during the trip.
(彼女は旅行中に読むための本を数冊買いました。)
→ 数冊の本があるので、十分だというニュアンス。
(2) few
- 意味: 「ほとんどない」「わずかな」という意味で、否定的なニュアンスを持ちます。
- 使い方: 可算名詞の複数形と一緒に使います。
- ニュアンス: 「ほとんどないから不十分だ」といったネガティブな印象を与えます。
例文
- I have few friends in this city.
(この街にはほとんど友達がいません。)
→ 友達がほとんどいないので、寂しいというニュアンス。 - There are few chairs in the room.
(部屋にはほとんど椅子がありません。)
→ 椅子が足りないというニュアンス。
2. 「a few」と「few」の違いを比較する例文
例文 1:
- I have a few questions about the project.
(そのプロジェクトについていくつか質問があります。)
→ 質問が少しはあるので、十分だというニュアンス。 - I have few questions about the project.
(そのプロジェクトについてほとんど質問がありません。)
→ 質問がほとんどないので、問題がないというニュアンス。
例文 2:
- She has a few ideas for the new campaign.
(彼女は新しいキャンペーンについていくつかアイデアを持っています。)
→ 少しはアイデアがあるので、前向きなニュアンス。 - She has few ideas for the new campaign.
(彼女は新しいキャンペーンについてほとんどアイデアがありません。)
→ アイデアがほとんどないので、困っているニュアンス。
例文 3:
- There are a few apples in the basket.
(かごの中にいくつかリンゴがあります。)
→ 少しはリンゴがあるので、十分だというニュアンス。 - There are few apples in the basket.
(かごの中にほとんどリンゴがありません。)
→ リンゴがほとんどないので、足りないというニュアンス。
3. TOEICでの出題例
TOEICでは、「a few」と「few」のニュアンスの違いを問う問題が文法問題(Part 5)でよく出題されます。
例題 1:
- The manager has suggestions for improving the process.
(A) a few
(B) few
(C) little
(D) a little
正解: (A) a few
→ 「suggestions(提案)」は可算名詞の複数形であり、「少しは提案がある」という肯定的なニュアンスが適切です。
例題 2:
- There are opportunities for promotion in this company.
(A) a few
(B) few
(C) little
(D) a little
正解: (B) few
→ 「opportunities(機会)」は可算名詞の複数形であり、「ほとんど昇進の機会がない」という否定的なニュアンスが適切です。
4. 「a few」と「few」の使い分けのポイント
- 肯定的か否定的かを考える
- a few: 肯定的なニュアンス(少しはある)。
- few: 否定的なニュアンス(ほとんどない)。
- 可算名詞の複数形に使う
- 両方とも可算名詞の複数形に使います。
- 不可算名詞には使えないので注意(不可算名詞には「a little」「little」を使います)。
- 文脈を意識する
- 文脈によって、どちらが適切かを判断します。例えば、ポジティブな状況では「a few」、ネガティブな状況では「few」を選びます。
5. 「a few」と「few」の学習方法
- 例文をたくさん読む
- 「a few」と「few」を使った例文をたくさん読み、ニュアンスの違いを感覚的に理解しましょう。
- TOEIC公式問題集で練習する
- TOEIC公式問題集や模試を使って、「a few」と「few」が出題される問題を繰り返し解きましょう。
- 自分で例文を作る
- 「a few」と「few」を使った例文を自分で作り、実際に使うことで記憶に定着させましょう。
6. まとめ
表現 | 意味 | ニュアンス |
---|---|---|
a few | 少しの、いくつかの(数がある) | 肯定的:「少しはあるから十分」 |
few | ほとんどない(数が少ない) | 否定的:「ほとんどないから不十分」 |
- a few は「少しはある」というポジティブなニュアンス。
- few は「ほとんどない」というネガティブなニュアンス。
- 両方とも可算名詞の複数形に使います。
TOEICでは、「a few」と「few」のニュアンスの違いを問う問題が頻出するため、例文を通じてしっかり理解し、スコアアップを目指しましょう!