TOEICでよく出題される関係副詞

関係副詞は、Part 5 (短文穴埋め問題) と Part 6 (長文穴埋め問題) で、文法知識を問う問題として頻出します。関係副詞は、先行詞(名詞)を修飾する形容詞節を導き、接続詞と副詞の役割を兼ね備えています。

1. 関係副詞の種類と用法

TOEICで特に重要な関係副詞は以下の4つです。

  • where: 場所を表す先行詞を修飾する。
    • 例: This is the hotel where we stayed last year. (ここは私たちが昨年泊まったホテルです。)
  • when: 時を表す先行詞を修飾する。
    • 例: I remember the day when I first met her. (私は彼女に初めて会った日を覚えています。)
  • why: 理由を表す先行詞を修飾する。ただし、先行詞 “the reason” は省略されることが多い。
    • 例: I don’t know why he is so angry. (彼がなぜそんなに怒っているのかわかりません。)
  • how: 方法・手段を表す先行詞を修飾する。ただし、先行詞 “the way” は省略されることが多い。
    • 例: This is how we solved the problem. (これが私たちが問題を解決した方法です。)

2. 関係副詞と関係代名詞の区別

関係副詞と関係代名詞は、どちらも先行詞を修飾する形容詞節を導きますが、以下の点で異なります。

  • 関係副詞: 後ろに続く文が完全な文である。関係副詞は、形容詞節の中で副詞の役割を果たす。
  • 関係代名詞: 後ろに続く文に欠けている要素(主語、目的語、補語など)がある。関係代名詞は、形容詞節の中で名詞の役割を果たす。

例:

  • 関係副詞: This is the restaurant where I often eat lunch. (私はよく昼食を食べるレストランです。) (I often eat lunch there.)
  • 関係代名詞: This is the restaurant that I often visit. (私がよく訪れるレストランです。) (I often visit the restaurant.)

3. 前置詞 + 関係代名詞

関係副詞の代わりに、前置詞 + 関係代名詞の形を使うことができる場合があります。

  • where = in/at/on which
    • 例: This is the hotel in which we stayed last year.
  • when = on/at/in which
    • 例: I remember the day on which I first met her.

4. 関係副詞の省略

  • 先行詞が “the way” の場合、関係副詞 “how” は省略されることが多い。
    • 例: This is the way we solved the problem.
  • 関係副詞節が非制限用法(コンマで区切られる)の場合、関係副詞の省略はできません。

5. 複合関係副詞

TOEICでは、複合関係副詞もまれに出題されることがあります。

  • wherever: どこで~しようとも
    • 例: You can sit wherever you like. (好きなところに座っていいですよ。)
  • whenever: いつ~しようとも
    • 例: You can call me whenever you need help. (助けが必要なときはいつでも電話してください。)
  • however: どんなに~でも
    • 例: You can solve the problem however you want. (好きなように問題を解決できます。)

TOEIC対策のヒント

  • 問題を解く際には、先行詞と関係副詞節の関係を理解する: 関係副詞がどの名詞を修飾しているか、そして関係副詞節がどのような意味を表しているかを把握する。
  • 関係副詞と関係代名詞の区別を意識する: 後ろに続く文が完全な文であるか、欠けている要素があるかを見極める。
  • 前置詞 + 関係代名詞の形も覚えておく: 関係副詞の代わりに使われることがある。
  • 過去問を繰り返し解く: TOEICの出題傾向を把握し、実践的な練習を積む。

 

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