TOEICテストでは、前置詞に関する問題が文法問題(Part 5: 短文穴埋め問題)や長文穴埋め問題(Part 6: 長文穴埋め問題)で頻出です。前置詞はTOEICの中でも重要なトピックの一つであり、特に以下のような傾向で出題されます。
1. 前置詞の基本的な使い分け
TOEICでは、前置詞の基本的な使い分けを問う問題がよく出題されます。特に、以下のような前置詞が頻出です。
時間を表す前置詞
- at: 特定の時刻や瞬間
例: The meeting starts at 10 a.m.
(会議は午前10時に始まります。) - on: 特定の日や日付
例: The report is due on Monday.
(その報告書は月曜日が締め切りです。) - in: 月、年、世紀、または一定の期間
例: The project will be completed in three weeks.
(そのプロジェクトは3週間で完了します。)
ポイント: 時間を表す前置詞は、文脈に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
場所を表す前置詞
- at: 特定の地点や場所
例: She is at the reception desk.
(彼女は受付にいます。) - on: 表面上の位置
例: The documents are on the table.
(書類はテーブルの上にあります。) - in: 内部や空間の中
例: The files are in the drawer.
(ファイルは引き出しの中にあります。)
ポイント: 「at」「on」「in」の使い分けが問われることが多いです。
方向や動きを表す前置詞
- to: 目的地や方向を表す
例: He is going to the office.
(彼はオフィスに向かっています。) - into: 内部への動きを表す
例: She walked into the room.
(彼女は部屋の中に入っていきました。) - onto: 表面への動きを表す
例: He jumped onto the platform.
(彼はプラットフォームの上に飛び乗りました。)
ポイント: 動きや方向を表す前置詞は、動詞との組み合わせで適切なものを選ぶ必要があります。
2. 前置詞 + 名詞の慣用表現
TOEICでは、特定の前置詞と名詞の組み合わせがよく出題されます。これらの表現を覚えておくとスムーズに解答できます。
頻出の慣用表現
- in charge of: ~を担当している
例: She is in charge of the marketing team.
(彼女はマーケティングチームを担当しています。) - on behalf of: ~を代表して
例: I am writing this letter on behalf of my manager.
(私はマネージャーを代表してこの手紙を書いています。) - in accordance with: ~に従って
例: The policy was updated in accordance with the new regulations.
(その方針は新しい規則に従って更新されました。) - at the request of: ~の依頼で
例: The meeting was scheduled at the request of the CEO.
(その会議はCEOの依頼で予定されました。) - under the supervision of: ~の監督の下で
例: The project was completed under the supervision of the manager.
(そのプロジェクトはマネージャーの監督の下で完了しました。)
ポイント: これらの慣用表現は、TOEICで頻繁に出題されるため、覚えておくと有利です。
3. 動詞や形容詞とセットで使われる前置詞
TOEICでは、特定の動詞や形容詞とセットで使われる前置詞を問う問題がよく出題されます。
動詞 + 前置詞
- depend on: ~に依存する
例: The success of the project depends on the team’s effort.
(そのプロジェクトの成功はチームの努力にかかっています。) - apply for: ~に応募する
例: She applied for the position last week.
(彼女は先週そのポジションに応募しました。) - look forward to: ~を楽しみにする
例: I am looking forward to the meeting.
(私はその会議を楽しみにしています。)
形容詞 + 前置詞
- interested in: ~に興味がある
例: He is interested in learning new skills.
(彼は新しいスキルを学ぶことに興味があります。) - responsible for: ~に責任がある
例: She is responsible for managing the budget.
(彼女は予算管理に責任があります。) - familiar with: ~に精通している
例: He is familiar with the company’s policies.
(彼は会社の方針に精通しています。)
ポイント: 動詞や形容詞と前置詞の組み合わせは、文脈に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
4. 前置詞の省略や誤用を問う問題
TOEICでは、前置詞が省略される場合や、誤った前置詞を選ばせる問題も出題されます。
省略される場合
- home には前置詞が不要
例: He went home. (彼は家に帰りました。)
→ to home は誤り。 - last/next/this/every の前には前置詞が不要
例: I will see you next week. (来週お会いしましょう。)
→ on next week は誤り。
誤用を問う問題
- arrive at/in の使い分け
例: He arrived at the station. (彼は駅に到着しました。)
→ arrive to は誤り。 - married to の正しい使い方
例: She is married to a doctor. (彼女は医者と結婚しています。)
→ married with は誤り。
5. 前置詞を含むTOEICの問題例
以下はTOEICでよく見られる前置詞の問題例です。
問題例 1:
The meeting will be held _ Monday morning.
(A) in
(B) on
(C) at
(D) by
正解: (B) on
→ 特定の日付や曜日には on を使います。
問題例 2:
The manager is responsible _ overseeing the project.
(A) for
(B) to
(C) with
(D) on
正解: (A) for
→ responsible for は「~に責任がある」という意味の慣用表現です。
問題例 3:
The report was completed _ the deadline.
(A) in
(B) on
(C) by
(D) at
正解: (C) by
→ by the deadline は「締め切りまでに」という意味です。
まとめ
TOEICで前置詞の問題を解くためには、以下のポイントを押さえておきましょう:
- 時間・場所・方向を表す前置詞の使い分け。
- 前置詞 + 名詞の慣用表現を覚える。
- 動詞や形容詞とセットで使われる前置詞を理解する。
- 前置詞の省略や誤用に注意する。
これらをしっかり学習し、問題演習を繰り返すことでスコアアップを目指しましょう!