TOEICのPart 5(短文穴埋め問題)では、文法や語彙の知識が問われますが、選択肢に迷うこともよくあります。そのような場合でも、いくつかの戦略を使うことで正解の可能性を高めることができます。以下に、選択に迷ったときの対処法を具体的に説明します。
1. 文全体の意味を考える
選択肢に迷ったときは、文全体の意味を考えることが重要です。文脈を理解することで、適切な選択肢を選べる可能性が高まります。
例:
The manager _ the report before the meeting.
(A) review
(B) reviews
(C) reviewed
(D) reviewing
- 文全体を読むと、「会議の前にレポートを確認した」という過去の出来事を表していると推測できます。
- 過去形が必要なので、正解は (C) reviewed です。
ポイント: 文脈を意識して、どの時制や語彙が適切かを考えましょう。
2. 文法ルールを確認する
TOEICのPart 5では、文法的な正確さが問われる問題が多いです。迷ったときは、以下の文法ポイントを確認してみましょう。
(1) 主語と動詞の一致
- 主語が単数か複数かを確認し、それに合った動詞を選びます。
例: The company _ new policies every year.
→ 主語が単数(The company)なので、動詞は (B) implements(三人称単数形)が正解。
(2) 時制の一致
- 文中の他の動詞や時間表現(yesterday, next week など)を確認し、適切な時制を選びます。
例: The report _ by the end of the day.
→ 「今日の終わりまでに」という未来の出来事を表しているので、正解は (C) will be completed。
(3) 品詞の使い分け
- 選択肢に異なる品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞)が含まれている場合、空欄の前後を見て、どの品詞が必要かを判断します。
例: The manager gave a _ explanation of the new policy.
→ 空欄の前に「a」があるので、名詞が必要です。正解は (B) detailed(形容詞)ではなく (C) explanation(名詞)。
3. 選択肢を比較して消去法を使う
迷ったときは、明らかに間違っている選択肢を消去していくことで、正解の可能性を高めることができます。
例:
The new employee is _ to complete the training program.
(A) require
(B) required
(C) requiring
(D) requires
- (A) require: 動詞の原形 → 文法的に不適切。
- (C) requiring: 現在進行形 → 文脈に合わない。
- (D) requires: 主語が「employee」(単数)なので文法的に合わない。
- 正解は (B) required(受動態)です。
ポイント: 消去法を使うことで、迷ったときでも正解の可能性を高められます。
4. 慣用表現やコロケーションを覚えておく
TOEICでは、特定の単語やフレーズがセットで使われる「コロケーション(連語)」がよく出題されます。迷ったときは、慣用表現を思い出してみましょう。
例:
The company is committed _ providing excellent customer service.
(A) to
(B) for
(C) in
(D) with
- 「be committed to ~」は「~に専念している」という慣用表現です。
- 正解は (A) to です。
ポイント: TOEIC頻出のコロケーションを覚えておくと、迷ったときに役立ちます。
5. 時間をかけすぎない
TOEICは時間制限が厳しいテストです。1問に時間をかけすぎると、後の問題を解く時間が足りなくなります。迷った場合は、以下のように対応しましょう。
- 確信が持てない場合: 最も可能性が高い選択肢を選んで次に進む。
- 全く分からない場合: 勘で選んでも構いませんが、同じ選択肢(例: B)を選び続けると正解率が上がるという統計もあります。
6. 文法問題と語彙問題を見分ける
TOEICのPart 5では、文法問題と語彙問題が混在しています。迷ったときは、どちらのタイプの問題かを見極めることで、解答のヒントを得られることがあります。
文法問題の例:
The manager _ the report before the deadline.
(A) review
(B) reviews
(C) reviewed
(D) reviewing
→ 文法的に正しい動詞の形を選ぶ問題。
語彙問題の例:
The company is known for its _ customer service.
(A) excellent
(B) excellence
(C) excel
(D) excellently
→ 文脈に合った語彙(形容詞、名詞など)を選ぶ問題。
ポイント: 文法問題ではルールを確認し、語彙問題では文脈に合う単語を選びましょう。
7. TOEIC頻出のパターンを覚える
TOEICでは、特定の文法や語彙のパターンが繰り返し出題されます。以下のようなパターンを覚えておくと、迷ったときに役立ちます。
頻出パターン例
- 動詞 + 前置詞: rely on, depend on, focus on
- 形容詞 + 前置詞: be responsible for, be interested in
- 名詞 + 前置詞: in charge of, on behalf of
- 時制の一致: 過去形、未来形、現在完了形の使い分け
8. 最後の手段として「直感」を信じる
迷ったときは、最初に思いついた選択肢を選ぶのも一つの方法です。多くの場合、最初に選んだ答えが正解であることが多いと言われています。
まとめ
TOEICのPart 5で選択に迷ったときは、以下の戦略を活用しましょう:
- 文全体の意味を考える。
- 文法ルール(主語と動詞の一致、時制、品詞など)を確認する。
- 消去法を使って不正解を排除する。
- 慣用表現やコロケーションを思い出す。
- 時間をかけすぎず、次の問題に進む。
- TOEIC頻出のパターンを覚えておく。
- 最後は直感を信じる。
これらの方法を練習で試しながら、スピードと正確さを向上させていきましょう!