TOEIC Part 5 (短文穴埋め問題) と Part 6 (長文穴埋め問題) では、文法知識、特に時制の一致や時制の使い分けが問われる問題が頻出します。
以下に、TOEIC対策として重要な時制のポイントをまとめました。
1. 基本時制の理解と使い分け
- 現在形:
- 現在の習慣、事実、普遍的な真理を表す。
- 例: The museum opens at 10 a.m. every day. (博物館は毎日午前10時に開館します。)
- 過去形:
- 過去の特定の時点や期間に起こったことを表す。
- 例: The company launched a new product last year. (その会社は昨年新製品を発売しました。)
- 未来形:
- 未来の予定や予測を表す。 “will” や “be going to” を使う。
- 例: The meeting will be held next week. (会議は来週開催されます。)
2. 進行形 (be動詞 + 動詞の-ing形)
- 現在進行形:
- 現在進行中の動作や一時的な状況を表す。
- 例: The team is working on the project. (チームはそのプロジェクトに取り組んでいます。)
- 過去進行形:
- 過去のある時点で進行中だった動作を表す。
- 例: I was attending a conference yesterday. (私は昨日会議に出席していました。)
- 未来進行形:
- 未来のある時点で進行中であると予想される動作を表す。
- 例: I will be traveling to New York next month. (私は来月ニューヨークへ旅行しているでしょう。)
3. 完了形 (have/has/had + 過去分詞)
- 現在完了形:
- 過去に始まったことが現在も続いている、または現在に影響を与えていることを表す。
- 継続: I have worked here for five years. (私はここで5年間働いています。)
- 完了: The report has just been finished. (報告書はちょうど終わったところです。)
- 経験: I have never been to Canada. (私は一度もカナダに行ったことがありません。)
- 過去完了形:
- 過去のある時点よりも前に起こったことを表す。過去の基準点が必要。
- 例: The train had already left when I arrived at the station. (私が駅に着いたとき、電車はすでに出発していました。)
- 未来完了形:
- 未来のある時点までに完了しているであろうことを表す。
- 例: By next year, I will have completed my degree. (来年までに、私は学位を取得しているでしょう。)
4. 時制の一致
- 主節の動詞が過去形の場合、従属節の動詞も過去形または過去完了形になることが多い。
- 例: He said that he had finished the work. (彼はその仕事を終えたと言った。)
5. 時を表す副詞(句)との組み合わせ
- 特定の時制と相性の良い副詞(句)を覚える。
- yesterday, last week, ago → 過去形
- now, at the moment → 現在進行形
- tomorrow, next week, in the future → 未来形
- since, for, just, already, yet → 現在完了形
- by the time, before → 過去完了形、未来完了形
6. その他の注意点
- 仮定法: “If” を含む文で、現実とは異なる状況や願望を表す。過去形や過去完了形が使われる。
- 時間や条件を表す副詞節: “when,” “if,” “as soon as,” “before,” “after,” “until” などの後では、未来のことでも現在形を使う。
- 例: I will call you when I arrive. (到着したら電話します。)
TOEIC対策のヒント
- 問題を解く際には、文脈全体を把握する: 前後の文とのつながりから、どの時制が適切かを判断する。
- キーワードを見つける: 時を表す副詞(句)や接続詞は、時制を特定する手がかりになる。
- ひっかけ問題に注意: 時制の一致の例外や、紛らわしい表現に注意する。
- 過去問を繰り返し解く: TOEICの出題傾向を把握し、実践的な練習を積む。