TOEICで出てくる「数量詞(quantifiers)」は、名詞の前に置いて「量」や「数」を表す言葉のことです。数量詞は、可算名詞(数えられる名詞)や不可算名詞(数えられない名詞)と一緒に使われ、文法問題(Part 5)や長文問題(Part 6、Part 7)で頻出します。
数量詞の使い方を正しく理解することで、TOEICのスコアアップに役立ちます。以下に、数量詞の種類、使い方、TOEICでの出題パターンを詳しく解説します。
1. 数量詞とは?
数量詞は、名詞の前に置いて「どれくらいの量や数があるか」を表す言葉です。数量詞には、以下のような種類があります:
- 可算名詞に使う数量詞(数えられる名詞に使う)
- 不可算名詞に使う数量詞(数えられない名詞に使う)
- 可算名詞・不可算名詞の両方に使える数量詞
2. 数量詞の種類と使い方
(1) 可算名詞に使う数量詞
可算名詞(数えられる名詞)に使う数量詞は、数を表すものが多いです。
数量詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
a few | 少しの(数) | I have a few books to read. |
few | ほとんどない(数) | There are few chairs in the room. |
several | いくつかの | She bought several apples. |
many | たくさんの(数) | There are many students in the class. |
a number of | 多くの | A number of people attended the event. |
ポイント
- a few と few の違い:
- a few は「少しはある」という肯定的なニュアンス。
- few は「ほとんどない」という否定的なニュアンス。
(2) 不可算名詞に使う数量詞
不可算名詞(数えられない名詞)に使う数量詞は、量を表すものが多いです。
数量詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
a little | 少しの(量) | I need a little water to drink. |
little | ほとんどない(量) | There is little information available. |
much | たくさんの(量) | He doesn’t have much money. |
a great deal of | 大量の | She has a great deal of experience. |
ポイント
- a little と little の違い:
- a little は「少しはある」という肯定的なニュアンス。
- little は「ほとんどない」という否定的なニュアンス。
(3) 可算名詞・不可算名詞の両方に使える数量詞
これらの数量詞は、可算名詞にも不可算名詞にも使えます。
数量詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
some | いくつかの / 少しの | I have some questions. (可算名詞) |
I need some advice. (不可算名詞) | ||
any | いくつかの / 少しの | Do you have any books? (可算名詞) |
Is there any water? (不可算名詞) | ||
a lot of | たくさんの | There are a lot of people. (可算名詞) |
She has a lot of time. (不可算名詞) | ||
plenty of | 十分な / たくさんの | There are plenty of chairs. (可算名詞) |
We have plenty of food. (不可算名詞) | ||
most | ほとんどの | Most students passed the test. (可算名詞) |
Most information is accurate. (不可算名詞) |
ポイント
- some と any の違い:
- some は肯定文で使われることが多い。
- any は疑問文や否定文で使われることが多い。
3. TOEICでの出題パターン
(1) 文法問題(Part 5)での出題例
数量詞が名詞と正しく組み合わされているかを問う問題がよく出題されます。
例題 1
- There are chairs in the meeting room.
(A) much
(B) many
(C) a little
(D) little
正解: (B) many
→ 「chairs」は可算名詞の複数形なので、「many」が適切です。
例題 2
- She has information about the project.
(A) a few
(B) few
(C) a little
(D) many
正解: (C) a little
→ 「information」は不可算名詞なので、「a little」が適切です。
(2) 長文穴埋め問題(Part 6)での出題例
文脈に合った数量詞を選ぶ問題が出題されます。
例題
- The company has received complaints about the new product.
(A) much
(B) many
(C) a little
(D) little
正解: (B) many
→ 「complaints」は可算名詞の複数形なので、「many」が適切です。
(3) 読解問題(Part 7)での出題例
リーディングセクションでは、数量詞が含まれる文章を正確に理解する必要があります。
例文
- The report contains a great deal of information about the market trends.
(その報告書には市場動向に関する大量の情報が含まれています。)
→ 「a great deal of」は不可算名詞「information」に使われています。
4. 数量詞攻略のための学習方法
(1) 可算名詞と不可算名詞を区別する
- 可算名詞と不可算名詞の違いを理解し、それぞれに適した数量詞を覚えましょう。
- 例: 「money(お金)」は不可算名詞、「coins(硬貨)」は可算名詞。
(2) 数量詞のニュアンスを覚える
- a few と few、a little と little のように、数量詞のニュアンスの違いを意識して覚えましょう。
(3) 公式問題集や模試で練習する
- TOEIC公式問題集や模試を使って、数量詞が出題される問題を繰り返し解きましょう。
(4) 実際に使ってみる
- 数量詞を使った例文を自分で作り、実際に使うことで記憶に定着させましょう。
5. まとめ
- 数量詞は、名詞の前に置いて「量」や「数」を表す言葉です。
- 可算名詞、不可算名詞、両方に使える数量詞があり、それぞれ適切な使い方を覚えることが重要です。
- TOEICでは、文法問題(Part 5)や長文問題(Part 6、Part 7)で頻出するため、公式問題集や模試を活用して練習しましょう。
数量詞を正しく使えるようになると、TOEICのスコアアップだけでなく、日常英会話でも役立ちます!